2015.06.21
▲特殊農具の使い方伝授
▲土蔵式水屋高さ2㍍程
▲井戸舟
川並小学校5年生の皆さんが、輪中地域で生きぬいた先人のくらしを学ぶために
輪中館・輪中生活館(旧名和邸)を見学しに訪れてくれました。
この辺りも雨季に入り、田植え終えた水田風景が広がっています。
当時、輪中地帯は土地が低いため水が溜まりやすく、溜まり水があふれて水害に
なることが度々起こりました。そのため、水田の水が60センチほども水が溜まって
しまう田んぼには、苗を植えることもできなく米がとれず不作が続いたのです。
農民たちは、不作をなくすために田んぼの土地を高くしようと考え、田んぼの土を
何度も堀上げて積み盛った上に苗を植えたのです。これを「堀田」といいます。
輪中館内に展示してある民具で、輪中地帯で使われていた特殊な農具がありその中で
「堀田」のどべ(泥土)をすくい上げる作業を行うための「長じょれん」があります。
館長からの説明を聞き、この農具を手にとりどのようにして使ったのか、農作業の
大変さを体感してもらいました。
生活館では、住居式水屋・土蔵式水屋・井戸舟など当時の水害に備えての
生活ぶりを実感できたようです。