美 術
目を澄まし、耳を澄まして、会場内に広がる作品世界をお楽しみください。
イベント日時
2018年12月15日(土)〜2019年1月20日(日) ※終了入場料・参加方法
入場無料
子どもの頃、手を使って影絵遊びをした記憶がありませんか?
暮らしの中に生まれる影は、常に移ろい、その姿を留めません。そして、時には思いもしない形を生み出し、私たちに驚きを与えてくれます。そこには、「観る」という行為が、起点として存在します。
観ることは、視覚から始まり、音や、場の空気といったの周囲全体に広がると共に、一人一人の記憶に触れ、私たちの内面へと繋がっていきます。
つまり、観るという行為は、それ自体が、体験を紡ぐものとも言えるでしょう。
国内外で活躍するメディアアーティスト クワクボリョウタは、電子部品や機構そのものに着目し、観る人自身が内面で体験を紡ぎ出すような作品を発表してきました。本展では、光と影を素材とした代表作「LOST」シリーズを含む3作品に加え、ワークショップを通して、作家と参加者が作り上げる「風景」を展示します。
あなたがいて、わたしがいて、「観る」ことから始まる展覧会。あなたは会場で何をみつけ、何を想いますか?
〈風景と映像〉2016、撮影:椎木静寧、写真提供:宇都宮美術館
〈view or vision〉2016、photo: Shizune Shiigi、photo courtesy of Utsunomiya Museum of Art
予約不要。参加無料です。
事前に、展覧会場をご覧になってからの参加がお勧めです。
(お席に限りがあります)
「クワクボリョウタ展 みえるものすべて」 カタログ
仕様:A5判16頁カラー 1冊300円(送料込み) ※本体価格200円
アーティスト/情報科学芸術大学院大学[IAMAS] 准教授/多摩美術大学情報デザイン学科 非常勤講師 現代美術を学んだ後、1998年に明和電機との共作《ビットマン》を制作し、エレクトロニクスを使用した作品制作活動を開始。デジタルとアナログ、人間と機械、情報の送り手と受け手など、さまざまな境界線上で生じる事象をクローズアップする作品によって、「デバイス・アート」とも呼ばれる独自のスタイルを生み出した。その代表作に《ビデオバルブ》、《PLX》、《ニコダマ》などがある。2010年発表のインスタレーション《10番目の感傷(点・線・面)》以降は、観る人自身が内面で体験を紡ぎ出すような作品に着手している。アートユニット、パーフェクトロンとしても活動。『デザインあ展』(2018年/富山県美術館、日本科学未来館)の展示構成などを手がける。 |