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大垣城 「よもやま話 その2」

2014.02.12

▲大垣城天守台西面

▲ウミユリ

▲シカマイヤ

 

大垣城よもやま話 その2

 

 立春は過ぎたというもののまだまだ寒い日が続いていますね。東京では45年ぶりの大雪が降ったとか・・・「♪春は名のみの風の寒さや♪」・・・早春賦のメロディーが聞こえてきそうな今日この頃です。大垣城よもやま話の第2回目です。今回は大垣城の「石垣」についてお話しましょう。

 

  「化石がいっぱい!」の大垣城の石垣

  

  大垣城天守台の石垣は自然石を積んだ初期城郭の様式を残しています。いわゆる「野面積み」の石垣ですが、これが実は全国的にも大変珍しい石灰岩の石垣なのです。

  大垣城の石垣の石のほとんどは、美濃赤坂の金生山(大垣城の北西約4㎞)から切り出されたものです。(杭瀬川を利用して舟で大垣城まで運ばれました)

金生山は今から2億5000万年前、地殻変動で海底が隆起してできた山で、全山が古生物の堆積による石灰岩でてきています。つまり、大垣城の石垣は古生物の化石の宝庫ということですね。ここが大変珍しいところです。石垣のあちこちに、フズリナ、サンゴ、ウミユリ、ペレロホン、シカマイア・・・といった化石が見られます。「お城の石垣で化石ウオッチング」・・・なんてこともできますよ。

  ちなみに、「大垣城」以外で石灰岩の石垣をもっているのは熊本県の「八代城」がありますね。「八代城」は別名「白鷺城」ともいいました。(もっとも現在、天守はありません。石垣のみが残っています。)

  石灰岩は本来白い石です。真っ白な石垣の上に白亜の天守・・・創建当時の大垣城の壮麗さが目に浮かぶようです。

 

  大垣城にお越しのさいは、「化石ウオッチング」にも挑戦されてみてはいかがでしょうか。(窓口でお尋ねください)また、化石に関心をお持ちの方は、ぜひ金生山化石館(大垣城から車で20分)へどうぞ!700点にも及ぶ宝物のような化石が待っています。ちなみに、金生山は「日本化石研究発祥の地」と呼ばれているんですよ。化石研究者の方からは一目置かれたところでもあります。興味のある方はぜひどうぞ・・・・