財団からのお知らせ

所蔵品展「錦絵と引札展」 【2/10(土)~3/25(日)】

2018.01.27

▲所蔵品展「錦絵と引札展」   (リーフ表)

▲所蔵品展「錦絵と引札展」   (リーフ裏)



 『錦絵と引札展』 

 

 大垣市郷土館が所蔵する「錦絵」(江戸時代に創始された多色刷浮世絵版画)21点や、「引札」(商店の広告を摺物にして配布したもの)5点を展示し、作者と彫師・摺師との協力のもと、広く世に迎えられた摺物文化に対する関心を高めていただきたいと思います。

 

 2階の画廊では

    「大垣の文化財写真展」2/8(木)~3/4(日)

    「城の写真・切り絵展」3/8(木)~4/8(日)

                    を展示いたします。

 

 

 

【会   期】  2月10日(土) ~ 3月25日(日)

【開館時間】  9:0017:00 (入館 16:30まで)

【休 日】   毎週火曜日、2/14(水)、3/22(木)

【入 料】   一般100円、高校生以下無料



□錦絵


 多色摺りの浮世絵版画。1765年、鈴木春信という浮世絵師によって開発される。その美しさから錦絵と呼ばれ、浮世絵隆盛の因となった。


□引札


江戸時代に、新たに登場した広告。江戸時代から明治30年初頭にかけて、数多く作られた。店のPRのため、錦絵を取り入れた華やかな趣向をこらしたものが競って作られた。



おもな作家について 

  浮世絵の鑑賞基礎知識 小林 忠/大久保純一著 至文堂発行 より


歌川 国貞 (うたがわくにさだ) 天明6(1786)~慶応元(1865)

国芳、広重と並んで幕末浮世絵界を代表し、役者絵、美人画、合巻類の挿絵等に筆を揮い浮世絵師中最大量の作品を残す。その役者絵は舞台の熱演を活写して大変な喝采を博し、美人画は、時代が創り上げた「粋」という美意識をよく表現している。生活の中の何気ない仕草にまで、行き届いた観察に裏付けられた風俗描写に優れている。晩年は非常に多くの揃物を制作し、彫摺技術の極地を示した優品が多い。

弘化元年(1844)師の豊国名を継ぎ、二代を称するが、実際は三代目。

 

歌川 国輝 (うたがわくにてる) 文政~文化 詳細は不明

嘉永元年(1848)頃に貞重から国輝に改め、安政2年(1855)頃に二代国彦を名乗る。

 

三代 歌川 国貞 (うたがわくにさだ) 嘉永元(1848)~大正9(1920)

父である三味線方忤屋貞山の友人歌川国麿の紹介で国貞に入門し、その没後に二代国貞の門人となる。明治22年(1889)に三代国貞を襲名。開花風俗絵が多い。

 

豊原 国周 (うたがわくにちか) 天保6(1835)~明治33(1900)

はじめ周信に学び羽子板挿絵の原図を描く。嘉永元年(1848)ころ国貞に入門し、師の作品「三十六花撰」の表紙に国貞の肖像を描くほど嘱望される。国貞没後の役者絵の主導をめぐって、芳幾と競い、優位を決定づけた大首絵のシリーズは特筆される。

 

楊洲 周延 (ようしゅうちかのぶ) 天保9(1838)~大正元(1912)

はじめ国芳、国貞に学ぶ。美人画に優れ、明治風俗の他に徳川時代の風俗を多数描いたことは、元御家人であったことが考えられる。

 

歌川 国松 (うたがわくにまつ) 安政2(1855)~昭和19(1944)

父国鶴、小林永濯、豊原国周に学び、新聞雑誌の挿絵を描く。兄に二代国鶴がいる。

 

歌川 国芳 (うたがわくによし) 寛政9(1797)~文久元(1861)

文政末期の「通俗水滸伝豪傑百八人之壹個」のシリーズで人気を得、役者絵の国貞、風景画の広重と並んで、武者絵の国芳ともてはやされた。武者絵の他にも、戯画、美人画、洋風風景画等に近代的感覚と豊かな発想で新機軸を打ち出し幕末の奇才と称される。紺屋に生まれたこともあり、衣装美への関心は強く、優れたデザイン感覚が発揮された美人画が多い。

 

歌川 芳員 (うたがわよしかず) 嘉永~明治元(1868)

美人画や武者絵を描いていたが、万延元年(1860)頃から横浜絵を描きはじめ、作品数は多い。

所蔵品展「錦絵と引札展」リーフ表【PDF:1.0 MB 】 所蔵品展「錦絵と引札展」リーフ裏【PDF:360.5 KB 】